猫にはおよそ20通りの鳴き声があると言われています。猫同士の鳴き声でのコミュニケーションは発情期やケンカの際などが代表的ですが、飼い猫もいろいろな鳴き声で飼い主へ気持ちを伝えています。
猫の鳴き方は個体差が大きく、しきりに話しかけたり、ひとり言をいう猫もいれば、年に数回しか鳴かない猫もいます。
猫の鳴き声としっぽの動きと歩き方を観察して、猫のきもちがわかるようになると、もっと猫とコミュニケーションがとれて、楽しく暮らせるようになりますのでご紹介したいと思います。
猫の鳴き声で気持ちを読みとる
猫の気持ちを知るには鳴き声だけに頼らず、仕草や状況から総合的に判断する必要があります。
ここからは猫の鳴き声で気持ちを読み取る方法を7個、ご紹介します。
①希望と要求 「ニャ~」
飼い猫に最も多い声。食事や遊びなど、主におねだりに使われる。しっぽをすり寄せてくることもある。
②リラックス 「ゴロゴロ」
生後間もなくから発する。体調不良などを訴えている場合もある。
③返事とあいさつ 「ニャ」
飼い主や見慣れた人から話しかけられたときにもする反応。
④追い払う時の威嚇 「シャー」「ウー」
客人など外敵と見なしたものへの威嚇と警戒の声。
⑤関心と興奮 「カッ カッ カッ」
窓の外に鳥や虫を見つけたときの、襲いかかりたい気持ちの表れ。
⑥痛みからくる叫び 「ギャアー」
しっぽを踏まれるなど、強い痛みを感じたときに発する。
⑦おいしくて嬉しい 「ウニャウニャ」
食事のときに、おいしくて思わずこぼれる鳴き声。
うまいうまいと聞こえるときがある。
猫のしっぽで気持ちを読みとる
ネコ科の動物はしっぽで意思表示をします。猫のしっぽには、尾椎(びつい)と呼ばれる18~19個の連続した短い骨と、12本もの筋肉があり、微細な動きをつくり出すことができます。
猫のしっぽには「バランスをとる」「感情表現」「マーキング」の3つの役割があります。
猫のしっぽで気持ちを読み取る方法を12個、ご紹介します。
①観察・待機
様子見をするときは、しっぽが水平よりやや上の位置。
②友好
しっぽを真上に立てて、仲良しを主張しています。
③喜び
しっぽを左右に震わせて、嬉しさを表しています。
④挑発
立てたしっぽを左右に振り、相手を馬鹿にしています
⑤防御
臨戦と同様に垂れていますが、しっぽに力がこもっています。
⑥臨戦
しっぽをだらりと降ろして、臨戦態勢の構えです。
⑦恐怖・服従
恐れから、しっぽを体に収めて自分を小さく見せます。
⑧興味・警戒
先端を震わせて、警戒しつつも興味を持っています。
⑨怒り
毛が逆立ち、しっぽがボンと膨らんだようになります。
⑩イライラ
しっぽを降ろして左右に振っていたら何かを嫌がっています。
⑪不安
不安なときは、しっぽが真上にたつものの先端が曲がります。
⑫リラックス
地面に対して水平にしっぽを保っていたら、リラックス中です。
猫の歩き方で気持ちを読みとる
猫は通常、頭を上げて爪先立ちで歩きます。指骨部だけとつける「指行性」という歩き方で、ネコ科やイヌ科の動物にみられます。
いわゆる”忍び足”です。野生に状態では、獲物に気づかれないように近寄り、ダッシュしたり急旋回するのにとても便利な歩き方です。
猫の歩き方で気持ちを読み取る方法を4個、ご紹介します。
①ご機嫌歩き
猫が顔もしっぽも上に向けて、リズミカルなステップを踏んでいるときはご機嫌です。顔も心なしかうれしそうです。
②警戒歩き
身を低くしてゆっくりと歩いていたら、警戒のサイン。いつでも獲物に飛びかかれるよう、上半身を屈めて歩きます。
③不調歩き
顔としっぽを下げてとぽとぽと歩いているときは、不調だったりストレスがたまっている場合があるので注意して観察する。
④かかとをつけて歩く
警戒しているようでもないのに、頭を下げたままであったり、かかとをつけたまま歩いていたら病気のサイン。
まとめ
今回は猫とのコミュニケーションの取り方として猫の鳴き声で気持ちを読み取る方法7個と猫のしっぽで気持ちを読み取る方法12個と猫の歩き方で気持ちを読み取る方法4個をご紹介してきました。
猫の気持ちを知るには鳴き声としっぽの意思表示と歩き方で気持ちを読みとることができるので、よく観察して猫とのより良いコミュニケーションがとれるようにしましょう。
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