猫を見ていると、ほとんど寝て過ごしていることがわかります。猫の睡眠時間は1日16時間、猫は狩りをする以外は、寝て過ごして体力を温存していたと言われています。
そうした野生時代の習慣の名残で猫は、1日16時間~17時間は眠っています。とはいえ、そのうち12時間近くは眠りの浅いうたた寝状態。
脳は活発に動いているものの、体の力は抜けている状態で、ときどき脚やしっぽがピクピク動いています。
猫の寝姿は触りたくなるかわいさですが、熟睡時にちょっかいを出すのは禁物です。
猫の睡眠のサイクル
睡眠時間だけでなく眠りのサイクルも、動物の種によってずいぶん異なります。猫にも人間と同様にレム睡眠があることが発見されているのです。
レム睡眠とは、脳波パターンは起きているときと変わらないのに、体が眠っている状態のことです。
人間を含む哺乳類の眠りでは、ノンレム睡眠とそれ以外に続くレム睡眠を1つの単位として、睡眠サイクルと呼びます。通常、このサイクルが何度か繰り返されます。
人間の睡眠のサイクルはおよそ90分で、通常はこれが一晩に4~6回連続して繰り返されます。
猫の一つの睡眠サイクルは、浅い眠り(15分)と深い眠り(5~10分)の段階からなるノンレム睡眠と、その後に続く短いレム睡眠(5~10分)を合わせた、およそ30分です。
猫のレム睡眠は、人間と同様、全体の睡眠のおよそ20~25%を占めています。猫はこのサイクルが数回繰り返される睡眠を、人間のように1日に一度ではなく何度か取ります。
しかし、猫もストレス状態が続くと、睡眠時間がいつもに比べて短くなったり逆に長くなったりすることがあります。
日ごろから猫のおおよその睡眠サイクルを把握して、安心して眠れる環境を整えてあげることが大切です。
また、猫も高齢(11歳以上)になると、眠りのサイクルが狂いやすくなることがあります。さらに寝ている時間が増えるようです。
猫も睡眠のときにおそらく夢を見ている
浅い眠りでは、筋肉は完全に弛緩しておらず、頭を上げ、外からの刺激(小さな音などにもすぐ反応して耳を動かしたりおいしいにおい)がすれば猫はすぐに目を覚まします。
猫が前足を折りたたんで隠すように座った、香箱座り(箱すわり)をしてリラックスしているときは、猫は興味のあることが何も起こらなければ、そのうちウトウトして、そのまま浅い眠りに入ることがよくあります。
そして猫は徐々に眠りが深くなって周りの刺激にもあまり反応しなくなり、体の筋肉の緊張も緩み、リラックスした熟睡状態になります。
それに従い、脳波周波数や脳代謝量も低下することで、エネルギーを保持し脳も身体も疲れをとって猫は休息していると考えられています。
レム睡眠のときに、猫は手足やしっぽ、ひげをピクピク動かしたり、ウニャウニャと寝言をいったり、時には目を開けたまま眠っていることがあります。
この時、猫は夢をみているようです。
猫はそのときどきのマイブームで、好き放題に寝場所を決める為、いろいろなシチュエーションの寝場所を用意してあげるといいでしょう。
まとめ
猫の睡眠時間は1日16時間~17時間。そのうち12時間近くは眠りの浅いうたた寝状態。
猫の眠りのサイクルは浅い眠り(15分)と深い眠り(5~10分)の段階からなるノンレム睡眠と、その後に続く短いレム睡眠(5~10分)を合わせた、およそ30分。
猫にも人間と同様にレム睡眠があることが発見されている。レム睡眠のときに、猫は手足やしっぽ、ひげをピクピク動かしたり、ウニャウニャと寝言をいったり、時には目を開けたまま眠っている。この時、猫はおそらく夢を見ていると考えられている。についてご紹介しました。
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